真田広之 太平記鑑賞メモ(初めて大河ドラマを見る!)

太平記鑑賞メモ+ストーリー整理。ほぼ自分用。日本史知識0なので間違った事も書いてると思いますがご容赦下さい。

6話「楠木登場」

f:id:ruitaroro:20220312184557j:image

楠木正成金八先生にしか見えん。(金八先生見たことないけど)村人の混乱を鎮め、日野に生き方を教え、不作にもかかわらず石へは米をやり、懐の広い男です。戦は戦しか呼ばない、それで飢えがなくなるわけではない。いつの時代も本当にこれに尽きますね。それなのになぜ歴史は繰り返すのか。懐の広いと言えば、守時も思慮深いお方でしたね。佐々木判官は真逆ですが。

今回高氏は若草色のお着物がよろしいな。清子はあんまりだと言っていたけども、流鏑馬のシーンでも若草色の着物をきてたし高氏のお気に入りですか?しかし、全速力の馬にまたがりながら弓を射るって本当にすごいね。榎木孝明さんがインタビューでもおっしゃっていましたが、真田さんは馬乗りの名手ですね。

人物整理

足利高氏

登子は気になる存在だが、足利家の今後が一番の関心事。流鏑馬が得意。藤夜叉に会いたい。

足利貞氏

高氏を認めている。

一色右馬之助

一難去ってまた一難。一生難な人生か。にんにんにん!

赤橋守時

貞氏に妹を嫁にと伝える。

赤橋登子

古今六帖では高氏と同じ意見で嬉しい。近々高氏と結婚か。

佐々木道誉(判官)

何かと波乱を巻き起こしたい。いっちょかみ男。

楠木正成

金剛山麓に屋敷をかまえる河内の豪族。思慮深い男。金八先生

楠木正季(龍泉)

正成の弟。兄とは違い血気盛んな戦好きの男。

北条高時

判官がお気に入り。

足利直義

お兄ちゃ~~~~ん。

藤夜叉

高氏に会いたい。

日野の命で正成に会う。

ストーリー整理

高氏が解放され3日たった。母親は嬉しそうに高氏の召し物を整えている。これから高氏は父貞氏とともに守時の所へ行くようだ。高氏も何だかそわそわしている。弟直義はなぜ親子そろって北条家の身内である赤崎家へ参るのかと騒ぎ立てている。

赤橋亭へ向かう途中、貞氏はどのように挨拶するかと尋ねる。高氏は、我々は言われもなき罪で捕らえられた由、先方が北条の非を詫びてからこちらが挨拶するのが筋ではないかと答える。それでよいと貞氏は同意する。

赤橋亭へ到着した。守時は、部屋に入ってくるやいなやこの一件の成り行きを丁寧に謝罪する。貞氏と高氏もこの対応に驚き、すぐさま礼を伝える。登子が入ってきて皆で談笑をする。

中庭にて、守時は貞氏に連署からお伝えした登子との事を再度考えては頂けぬかと話している。守時は、幕府も北条も腐り始めている、足利家と赤橋家が協力し幕府を正したいと続ける。

屋敷では高氏と登子が話ている。高氏は登子に牢にいるおりお心遣いを頂きうれしかったと伝える。古今六帖の春の田「を」か「の」の事で和やかに会話をする。二人の意見は一致したようだ。

佐々木道誉の鎌倉屋敷にて、道誉は花夜叉より藤夜叉のおなかの子の事を聞き知る。執権からは、高氏は赤橋登子を嫁にとるとも聞いているし、とにかく面倒事と争い事が嫌いな執権は帝の謀反も問わず、日野資朝か俊基の首をはねて事を収束させるつもりだと聞き及んでいるとも言う。面白くなってきたなという顔だ。

道誉は舞が終わった藤夜叉を呼び、腹の子は足利の子かと聞く。足利はその事を知らぬのだなと続ける。藤夜叉はうなずく。それは可哀そうにと、判官が足利に会わせてやろうかと言う。藤夜叉はまたうなずく。藤夜叉は本日より道誉の屋敷で過ごすことになった。道誉は急に立ち上がり、床に刀を突きさす。床下に何者かが潜んでいた。花夜叉は人形遣いの木斎を呼ぶ。河内の楠木正成日野資朝か俊基近々斬首と伝えて欲しいと言う。

河内の国 水分(みくまり)をふらふらと彷徨う石がいる。畑を見つけ一心不乱に大根をくらう。何日も飯にありつけなかったようだ。そこへ一人の男と家族が近寄る。石は畑の持ち主だと気づき、身の上話をし謝罪をする。京で公家より河内の楠木正成に会うように仰せつかったと続ける。男は怒るでもなく優しく、その大根はまずかろう、雨が降らないから不作なのだと言う。そして立ち上がり、豊作だった栗の木に挨拶に行ってしまった。

お方様!と向こうから村の女が息を切らしながら走ってきた。麓でなにやら問題が起こっているようだ。男の奥方らしき女は、石に楠木亭へ案内するのでついてきなさいと言う。

村では楠木正季が馬に乗り騒いでいる。女は明日は雨乞いの日なのにどこへ行く、馬からおりなさいと言う。正季は頭が上がらぬ様子だが、作物は金で買えばいいし、市場を荒らす北条をほっとけないと憤る。女は久子と言う。先ほどの男は正成であった。正成は、雨が降らぬと困惑する村人を鎮める。

正成は、石に誰から私に会えと言われたかと聞く。日野俊基だと答える。正成は石と正季を屋敷に連れ入る。石は預かった小太刀を差し出し、日野は六波羅に捕らえられ鎌倉へ連れていかれた事も伝える。正季は怒っている。なんでも日野は何度も水分にきて共に戦おうと言っていたようだ。

なぜ、力にならぬと問い詰める正季に正成は答える。泥足で踏み込まれれば拭けばよい、古市の出入りを邪魔されれば他で商いをすればよい、刀を抜けば相手も抜く。それで畑が豊作になるわけではない。無益だと言い切る。正季の文句を遮るように外ではゴロゴロと雷が鳴りだした。

正成は石へ伝言をと言う。鎌倉で日野と会い、とにかく死んではだめだ生きて帰られよ。世の中ゆっくり変わる。良い世の中を見るには長く生きねばならぬと。刀は預かるが必ず返すと言ったところで、雨が降りそうだと外から歓喜があがる。正成が村人と雨乞いに出かけた後、屋敷では正季が石へ日野救出の話を持ち掛けている。

鎌倉では流鏑馬が行われている。高氏は見事な腕前ですべての的を射抜く。闘犬場以来はじめて執権と顔をあわせる。執権が高氏の弓の腕前をほめると、そこに居た判官は、自分の腕前はまだまだだと言う。執権と判官はたわいない会話をする。非常に親密なようだ。

高氏が歩いていると、判官が呼び止める。赤橋家との結婚が近いと聞いていると言うが、高氏は決めたわけではないと答える。判官は藤夜叉の話をはじめる。高氏の子を身籠っていると言う。動揺をかくせない高氏。藤夜叉は会いたいと言っている、明日の夜屋敷へきてくだされと判官は続け、去っていった。

藤夜叉の事を思い出す高氏。近くにいた右馬介が高氏に声をかける。無言で立ち去ろうとする高氏に右馬介は判官は何をいったのかと尋ねる。藤夜叉に子がいる、明日会わせると言われたと高氏は答える。登子との事がある、会ってはならぬ、この件は任せてくれと右馬介は言う。

高氏は思案に暮れている。登子との事はどうしたらよい、北条家と一緒になる事をどうしたらよい、赤橋家とともに幕府を正すこともよい事だと思ってきている自分がいる。だが、それでよいのか。京の都でみた事を確かめたい、白拍子に会いたいと告げる。判官の鎌倉屋敷では藤夜叉が物悲しげに歌をうたっている。