真田広之 太平記鑑賞メモ(初めて大河ドラマを見る!)

太平記鑑賞メモ+ストーリー整理。ほぼ自分用。日本史知識0なので間違った事も書いてると思いますがご容赦下さい。

7話「悲恋」

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このタイトルね、誰の悲恋だろうって考えちゃうよね。藤夜叉の高氏との身分の違いの悲恋?石の藤夜叉への叶わぬ思いの悲恋?高氏の自分の置かれた身として藤夜叉を選びきれない事への悲恋?それとも何も知らぬ登子?登子は結構ちゃんと色々考えてそうだし、この裏で起こってる事は知らないし今は悲恋と呼べないか。

前回の若草色の着物(直垂っていうの?)も良いけど個人的に真田さんには青が似合うな。それにしても、白馬で現れて藤夜叉を抱きかかえ駆け出すシーンは何回みてもいいですね。おもわず、こ~のま~まきみ~だけ~をう~ばい~さりたい~って歌ってしまいそうになりました。(ちょっと世代ではないですけど)藤夜叉もそのまま逃げましょうなんて純粋すぎて胸が痛むわ。世の中の仕組みあまりわかってないよね、まだまだ幼い女の子だもんね。

相変わらず直義はお兄ちゃん好きすぎで可愛いですね。

人物整理

足利高氏

足利一門の為、何が最良か常に考えている。

足利貞氏

藤夜叉への思い、足利家の存続、世を正すことに揺れる。

一色右馬之助

にんにんにん!

長崎円喜内管領

また何やら企てをしている。足利屋敷を訪問する。

新田義貞

北条家加勢に乗じて、反乱をと考えている。

赤橋守時

世を正す為足利と組みたい。登子を足利家へ嫁にやる。

赤橋登子

覚悟を決め、来月足利家へ嫁ぐ事に。

足利直義

お兄ちゃ~~~~ん。

藤夜叉

高氏への思いが募るばかり。二人で京へ戻りたい。

藤夜叉の高氏への思いをなんとか諦めさせたい。

ストーリー整理

1325年(正中2年)1月鎌倉。幕府が介入するも安藤季長軍との戦いは一向に収まらず。町では、安藤軍は蝦夷を味方につけて2万に膨れ上がっているとも噂される。

石が鎌倉に戻ってきた。一座に呼び止められる。石は藤夜叉は元気にしているかと尋ねる。大男と小男は、言いにくそうに藤夜叉に子ができたと伝える。相手はわからぬと言われ石は困惑している。

鎌倉・足利屋敷は何やら慌ただしいが、高氏は大事の字で寝そべりながら物思いにふけっている。藤夜叉の事だ。右馬介がドタバタとやってくる。長崎が足利屋敷へ来ると言っており一族総出で出迎えよとの事。貞氏はそれを受けたそうだ。それはそうと、藤夜叉の事は貞氏に言ったのかと尋ねる。貞氏以外には伝えていない、その対処は任せると言われたと右馬介は答える。右馬介は、白拍子の君の所在もわかっている、京の事はすぎた事、これからの事のお覚悟をと続ける。

直義は長崎がきたら切ってやると一人意気込んでいる。不満を並べる直義を背にし、高氏は、足利と北条を模すような蜘蛛の巣を取り払い部屋から出て行った。まだ直義はぶつくさと文句を言っている。

その日、長崎が単身足利屋敷へやってきた。異例の訪問だ。要件は、高氏と登子の縁談の話との事だ。長崎は、異存はないかと貞氏に尋ねる。身に余る幸せと執権に伝えて欲しいと貞氏は答える。高氏は何か言いたげだが堪えている。

しかし、本題はこれではなかった。奥州の安藤勢鎮圧の為6千名兵を出してはくれぬかと長崎は言う。ほかの御家人へも協力を要請している、この度の縁談となれば足利は北条家も同然、早くに対応して頂きたいと続ける。貞氏は、少しばかり時間がかかるとはぐらかす。長崎は縁談はめでたしと再度伝え、屋敷を後にした。

貞氏は先ほどの話は長崎の尻ぬぐいの事だと高氏に言う。高氏はなぜ断らぬと口をはさむが、北条の身内と言われれば断れまいと貞氏は答える。されば、縁談は無しにしましょうと高氏は言うが、それはできないと貞氏は答える。高氏は何ゆえかと声をはりあげるが、貞氏は部屋を出ていってしまった。

佐々木道誉の鎌倉屋敷にて藤夜叉は文を書いている。石が見回りをかいくぐり屋敷へ忍び込んできた。足利との子ができた事を知っていると伝える。石にとっては足利は親の仇だ、どういうつもりだと藤夜叉に問う。石の嫌いな人を好きになってしまってごめんねと文を書いたのだと謝る。高氏はもうすぐ赤橋家の姫君を嫁にとるのだと石は藤夜叉へ教え、高氏の事はよせと言う。楠木正季に北条を潰す企てに誘ってもらったと続けるが、放心している藤夜叉に石の声は届かない。

我に返った藤夜叉は幼き頃に考えていた思いを告げ、石にここから連れ出してと伝える。石と藤夜叉は屋敷を出ようとするが、見張りの者に見つかってしまう。そこに黒装束の忍びが現れた。はよう逃げよと言われ塀を超える。塀の外にも見張りがいるが、忍びに促され藤夜叉は走る。その先に馬に乗る高氏が居た。高氏は一瞬戸惑うが、藤夜叉を抱きかかえ駆け出した。藤夜叉はこのまま京へ帰りたいと心で唱える。

馬を下り二人は並んで座っている。高氏は藤夜叉に子がいるのは真かと尋ねる。藤夜叉は静かにうなずく。高氏は、藤夜叉を足利家へ引き取るつもりでいた続ける。ではどうして登子を嫁にとるのかと藤夜叉は問う。嫁をとって欲しくない、哀れみで傍においてほしくない、京へ一緒に戻りましょうと思いを伝える。高氏は藤夜叉を抱きしめ、京への思いは同じ、明日の夜もう一度会おうと告げる。石が現れるが、明日ここへとだけ伝え高氏は馬に乗り去る。

高氏は屋敷へ戻る。入口で新田義貞と会う。奥州の戦いに参戦するとの事だ。屋敷へ入り高氏は貞氏に新田は何の用できたのか尋ねる。新田と安藤は繋がりがある、北条に加わる理由として別の考えがあるのではと続ける。新田は何も言わなかったが、おそらくその企てだろうと貞氏は言う。

高氏は父の思いを知りたいと、真意を知りたいと、その思いなしに登子をめとる事はできぬと詰め寄る。返答次第では覚悟があると言う。貞氏は、覚悟とはなにかと聞く。北条と戦する覚悟、赤橋登子を嫁にとる覚悟、白拍子と駆け落ちする覚悟、どの覚悟かと語気を強める。

自身も覚悟の上今まで過ごしてきた。私が戦をと言えば何千何万の人々が動く事になる。そしてその者たちが死に絶えるかもしれん。登子との縁談でそれが避けれるのならば、姫君は救いの神だ。やってみる値打ちはあるだろうと貞氏は言う。我々は足利の統領として生をうけたそして逃げることはできぬと言い、計略図を破り捨てた。

幕府では連署と守時が長崎へ、援軍の策は愚策だと進言している。長崎は致し方ないと軍勢催促の儀はなしにすると言う。

赤橋守時亭にて、守時は長い間考えこんでいる。守時は登子へ日取りが決まったと言う。辛いこともあるやもしれんよいかと続ける。登子は覚悟の上だと気丈に答える。

約束の夜、高氏は馬を走らせた。